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未来が見える

2021年6月10日

前回のブログからあっという間に1ヵ月半以上たちました。

状況は少しずつは変わりながらも根本的な解決に至らず

あちこちへ出かけていることを発信するのも憚られ、静かにしております。

とはいえ、体調には変わりなくおかげさまで元気に過ごしております。

6月の爽やかな風に心癒され、この季節の移り変わりだけは裏切りませんね。




桜の季節はバラへ



そしてこんもりとした丸い形がかわいい紫陽花の季節へと巡っています。

それにしても夏に向けて、2年続きでたくさんのお祭りの中止の発表が相次ぎ、

さすがに心折れてしまうこともあります。お祭りに関わる大勢の皆さんの

経済的な打撃、楽しみを失うことの寂しさ、私たちはどこまでこの苦難に

耐え続けられるのか、この期間で得られるであろう精神的なタフさを

せめて実りととらえて!

こんな中、先日岡山新見市で新見公立大学の学生さんによる企画に招かれ

講義と実技を行ってきました。

その学生さんは京都時代にお世話になっていた兵庫県龍野北高校の卒業生で

青山から学んだ介護の楽しさをもっとたくさんの人に知ってもらいたいと企画し

見事助成金を勝ち取り、立派に実現してくれました。



感染が拡大する中、開催できるかどうかだけが心配でしたが、

できる限りの工夫をし、今のところ一人の感染者も出ることなく数日が過ぎました。


一か月後、半年後の予測が見えない今の状況の中で、

確実に数年後、十年後の明るい未来が見えた瞬間でした。

伝えたことが根付いていること、共感が広がっていることがうれしく

心強い励みになりました。

何十年経っても変わらない、不変で普遍なものをずっと持ち続けて

実践し続けていくことを改めて心に誓った6月の一日となりました。






協力してくださった皆さん、ありがとうございました。

数年前の懐かしい京都での一枚です↓(2016年京都紫野庵)






2017年、龍野北高校での写真 ↓











このときは蜜で密でした!

いい思い出だけで終わらせない。

この子たちが着実に実を結ぼうとしている!

みんなもうすぐ二十歳になります。

十年後、30歳になったとき、そして二十年後40歳になったとき、

どんな社会を作っているのか、本当に楽しみでしかたないです。

 

桜満開の青森から

2021年4月20日

ようやく訪れた春。

去年は桜は咲けども眺めることも許されない空気でしたが、

今年は対策もばっちりで、園内に入ることも眺めることも許されて

あぁ~~本当に春を満喫できることの幸せをかみしめています。








弘前城の桜の見事さに、しばし雑多な世情を忘れ、心がほぐれていくのを感じました。

最近は、すっかりインスタグラムの手軽さにひっぱられてしまい、ブログの更新が

ご無沙汰になってしまい申し訳ございません。

こうして桜の季節に故郷青森で、デイサービスいぶし銀のオープンに立ち会うことが

できて、いろいろあったとしても結局のところ、申し分ない幸せを感じているところです。

10、11日の土日にお披露目会をさせていただき、

事前申し込みをしてくださったご近所様やお知り合いの皆さんが

三々五々とお越しいただきうれしかったです。











入ってすぐの土間に、かまど、階段箪笥、水屋と古道具屋のようなラインナップで

まるで骨董屋さんに入ったようになっております。



お越しいただいたみなさんに、かまどごはんのおいしさを味わっていただくため

早速、かまどに火を入れています。






オープンキッチンはみんなでご飯を作れるような仕様になっています。



古建具、手作りこぎん刺しの暖簾、その奥のお風呂。







大きなお風呂は十和田石でできていて、窓の外には岩木山がのぞめます。






和室からも岩木山。







ほんの短い時間、炊きたてのごはんを食べて、ほんとにほっこりできました。


それぞれのゾーンでソーシャルディスタンスを保ちながらも


人の気配が感じられることに安心して、時の経つのも忘れて


縁側でのんび~りしてってくれました。


居心地の良さは、お墨付き。


これから、お年寄りだけに限らず、子供たち、学生、大人、

みんながいつのまにか集まってくるオアシスになること、間違いなしです。

時が来れば、きっと集まって語り合える場になることでしょう。








 

そこにしかないもの

2021年3月24日

青森は生まれ故郷であり、食べてきたもの、見てきたもの

お祭り、風習、しゃべってきた言葉、それらはあたりまえだった。

大人になって青森から出て初めて、そこにしかなかったものだと気づく。

その大切さ、貴重さ、ありがたさ、好きだとも思っていなかったすべてが

大好きになるという大人あるあるです。



この針箱は自分の母親が長年使っていたもの。



この手洗いは、津軽金山焼という焼き物。




青森の古道具屋でみつけた、青森ヒバでできた階段箪笥。

これはまさしく出会い。いぶし銀に来るためにあったと思う。




津軽こぎん刺し。

昔、津軽では木綿の栽培ができず、庶民は麻の布しか着られなかった。

寒さ厳しい津軽人は、糸を一針一針刺して、びっしり布目で覆うことで

保温と補強をしたという暮らしの知恵から生まれた芸術品。





青森に来れば、まったく珍しくもないリンゴ箱、これも重ねたらいい棚になる。






浴槽の腰掛ける部分は、柔らくて抗菌性の高い、青森ヒバです。

青森の風土で生まれた青森ならではのものをふんだんに使った

田舎館村のいぶし銀。




五能線の終着駅、川部駅から徒歩8分。

3年後にはこちら側に出口ができて徒歩数分になる予定です。



京都での楽ワザ介護塾紫野庵を閉め、青森に作りたいと計画していましたが、

今の社会情勢からみても、介護塾のためだけの建物は作ることができず

青森での塾は見送り、こうして弟子でもある棟方といっしょに

デイサービスを作り、故郷青森での拠点の一つとさせてもらうことにしました。





紫野庵で使っていたものはたくさんの施設へ巣立っていきました。





最後残っていたものは次で使おうと残していましたが、

すべて棟方のいぶし銀で新しい役割を得ることとなりました。

ずっとしまってあったのでやっと日の目を浴びて

みんなに使ってもらえること、とっても喜んでいると思います。

紫野庵を一緒に最後の最後までかたづけ

京都から青森まで運んでくれた棟方に心から感謝です。








大徳寮の縁側に飾ってあった蔵戸の一部↓もいぶし銀の玄関にぴったり。



いぶし銀のお披露目会、4月10日11日は青山おります!

2021年5月からいぶし銀での楽ワザ介護塾定期的に始める予定です。

どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。



おしまい見届け人、棟方、足立さん。

終わりあれば、始まりあり。

別れあれば、出会いあり。

切れてしまったと思ってもどこかでつながっている。

いつかまたどこかで再会し、

またいっしょに歩み始めることもある。

春は気持ちよく背中を押してくれる。

さぁ、勇気を出して、一歩!




 

いぶし銀完成

2021年3月22日





青森県南津軽郡田舎館村、JR川部駅から徒歩8分のところに

ついにデイサービスいぶし銀が完成しました。



2020年の夏、倉庫を壊して更地にしたところでした。

左の男性、棟方さんがこのいぶし銀の代表者です。

お母様が訪問介護事業を始められ、7年前には有料老人ホームかがやきを

始め、介護職をしていた彼に任せました。

ほぼ施設に住み込んで無我夢中の3年を過ごし、少し余裕ができた

今から5年前、京都の現くろまめさん(元ひだまり)に見学に出かけた彼は

自分もいつかこんなデイサービスを始めたいと心に誓います。

準備を始めてあっという間の3年、土地探し、事業計画、融資相談、青写真、

何もかも自分の力でやることの難しさに直面しながら、ゆっくりの歩みでは

ありましたが、ここまでこぎつけることができました。



津軽人の心のよりどころ、岩木山に抱かれ、厳しい自然を耐え抜く粘り強い

この地に暮らす人々と、昔の人の手間暇かけた生活を送って行きたい。

もうかまどごはんは外せません。



りんご箱を使って棚の手作り。



弘前ねぷたの絵を使って障子戸をおしゃれに張り直し、




家じまいしたお屋敷からいただいた障子戸を建具に使い



古いお針箱を集めて縫いものを楽しみ、




畳の香りでのんびりして




青森ヒバのアロマテラピーと十和田石のマイナスイオン ダブル効果の

癒しのお風呂に浸かり



室内にいてもいつも岩木山を眺め、電車の行き来を眺め





使いやすい手すりで最後までおむつに頼らない排泄の自立を目指し、

寝たきりにならないどころか、最後まで自分の力で生活しききることを目指して

手助けが必要なところだけさりげなく道具や環境でサポートし、

自分の力を信じて、自分に自信を持って生きてもらいたい。



近所の子どもたちと触れ合い、昔の手仕事を伝承し、

お年寄りの深い愛で子どもたちにも健やかに育ってもらいたい。

まだデイサービス自体は始まってはいませんが、

誰をも包み込む、温かさに溢れた場所にしていきたいと

棟方さんを始め、スタッフ一同、準備をしております。

お披露目会は4月10日11日の2日間です。

この時期のため、密を避け分散しお越しください。

ご協力をお願いいたします。

見学のご予約、お問合せ

かがやき 0172-55-9392まで





 

試された2020年

2020年12月31日

ようやく2020年がおわろうとしています。

自分の弱さやもろさが露呈して、どう立て直していくのかを

時間をかけて学ぶことができた一年間でした。

気持ちの持ち方だけで、どうとでも変われることに気づけただけで

得したようにさえ思います。




2020年のセミナー初めは茨城かたくりの郷さんでした。



景気よく餅つきからスタートさせていただきました。

そして横浜で、香港からの参加者を迎えてのセミナー。



天草、高崎でのセミナーを終え、その頃中国でのコロナのニュースが出始めて

2月の福島セミナーはひやひやしながらもなんとかやり切れました。





密度の濃い充実したこのセミナーを最後に

コロナの前に屈していきました。



このあとは自粛に入り、日ごろできなかったことに没頭し、



時間に追われる日々から、ゆっくりと時間が流れる日々へと変わり、

考えたり感じたりすることがたっくさんできました。


一年を振り返って自粛期間が長引いた時、焦りはありましたが

気づけばたくさんの仕事をさせていただき、遅れたとは言え

完成オープンした施設、事業所さんがいくつもありました。

お年寄りのいる現場には入れなくても建築現場には足を入れられました。





埼玉鶴ヶ島、カンタキ「朋」さん、





兵庫県丹波篠山、約3年間の年月を経た山ゆりの里さんが完成し、





2年前大雪に見舞われた福井越前市のいっしょ家さんの新築移転。


そして埼玉県坂戸市デイサービスmoi(もい)さん。


写真をほとんど撮ることができず、全容をお伝えできないのですが、


どこもお披露目のセミナーが全くできず、これだけは残念でした。



青森でのデイの建設に取り掛かることができ、

来春にはオープンの予定です。



千葉旭市で始まった「みらいあさひプロジェクト」。

まずはデイサービスの建設へと取り掛かっていきます。

2020年はこれからへ向けた貯蓄のようなものだったと思いたい。

これからの暮らし方に夢と希望を感じる新たな発想の場所をますます

生み出していきたいと心から思っております。

楽しい、面白い、笑える、のびのび息が吸え

太陽と風がいっぱい感じられる場所。

悲しみも喜びもいさかいもすべてがある場所。

今からワクワクが湧いてくる!

ぜひ来年もいっしょに楽しみましょう♪




 

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